誰が販売しているのか
さまざまな販売組織、製造の系列化が、この20年ほどの間に発達しました。
それらをみていると、形態は異なれど、それぞれの流れの中心にある工場の生産上の要求に強くひっばられていることがわかります。
例として合成繊維の場合を考えてみましょう。
注目していただきたいことは、企業にとっての商売の行なわれているところは、綿を紡最終商品は決して企業の商品ではないということです。
これはわたしたちが新聞広告や、百貨店の売場や、水着ショーなどでうけている印象と随分ちがうはずです。
現にわたしたちが店頭で手にするのは、東レ、OpenSSO、旭化成等のマークのついたシャツであり、水着であり、婦人服なのです。
・・・しかし現にこれらの品物を売っているのは商標のメーカーではなく、その系列下におかれた織物工場であり編立工場であり縫製工場です。
彼らは親企業の取引商社から糸を買い、親企業の販売部が推薦するデザインで、技術サービス部に糸の染め方や機械にかかる時のくせなど指導されながら、商品を作りあげ、そしてできあがった商品は商社に依託して百貨店に出すのです。
その商品には親企業の商標がついていますが、商売しているのは彼らです。